仕訳の作り方
損益振替仕訳の流れには大きく3つのステップがあります。1つ目のステップでは総勘定元帳に「損益」勘定を作り、この損益勘定に、「収益」の各勘定残高を振り替えます。2つ目のステップではこの損益勘定に、「費用」の各勘定残高を振り替えます。3つ目のステップでは、収益総額から費用総額を差し引き、損益勘定の残高を確定し(儲かったのか損をしたのかを計算)、これを「利益剰余金」勘定へ振り替えます。
本問はこの3つ目のステップの処理が問われています。ここで収益総額300から費用総額600を差し引けば、損失(当期純損失)が300と損益勘定で計算できます。損失(当期純損失)の場合、仕訳の左側に「純資産の-」として「繰越利益剰余金」勘定を使って記録します。
反対に、仕訳の右側に「損益」勘定をもってきます。こうすることで「損益」勘定残高がゼロになり、損益計算書の損失が貸借対照表の「繰越利益剰余金」勘定に振り替えられます。