仕訳の作り方
実際の手許にある現金有高よりも、帳簿に記録した現金勘定の帳簿残高が足りなかったり、多かったりすることがあります。この場合の帳簿残高の足りない分と多すぎた分をあわせて「現金過不足」といいます。
期中において、この差額がわかった段階で「現金過不足」勘定を使って仕訳をきり、現金勘定を実際の有高に合わせます。本問では、帳簿残高の方が少なかったため、仕訳の左側に「資産の+」として「現金」勘定を増やします。
この「現金過不足」勘定は、差額の原因が決算までに判明しなければ、現金過不足勘定を雑益(雑収入)勘定に振り替えます。差額の原因が決算までに判明すれば、現金過不足勘定を適当な勘定科目に振り替えます。