相対参照と絶対参照の使い方
相対参照と絶対参照の概要はもうつかめたと思いますので、ここでは具体的に作業の中でどう活用するかを確認します。
例えば、販売数量に販売単価を掛けて売上高を算出し、それに消費税8%を掛けて税込みの売上高とするケースで考えてみます。
- 販売数量に販売単価を掛けて売上高を算出
- それに消費税8%を掛けて税込みの売上高を算出
この場合、売上高は各販売数量と単価を相対参照でコピー&ペーストし、それに税率を掛けるときは絶対参照(列・行、両方固定)を使用し、算出します。
文章で説明するとややこしいので、動画を再生してみてください。

表計算するときはこの相対参照と絶対参照をうまく使い、数式の論理構造を可視化し、セルの中の関数はシンプルな状態にしておくべきです。
- 数式の論理構造を可視化するには、相対参照と絶対参照をうまく使わないといけない
- セルの中の関数は、できるだけシンプルな状態にしておくべき
例えば、数式内で税率をそのまま計算する場合は、何が起きるでしょうか? この表を計算チェックする人は、そもそもすべてが8%になっていることを計算式を確認する必要がありますし、 例えば10%はどういう結果になるの?とか言われてもすぐに対応できません。 置換機能を使えばこの程度ならできますが、すぐにはできません。
- 計算式をみなければ、すべてが8%になっていることを確認できない状態は、問題
- ロジック変更に柔軟に対応できない状態は、問題
言いすぎかもしれませんが、恐らく上司は何も考えていないので、最初から可変する場所を教えてくれたりはしません。
思いつきで言ってくる場合もあるでしょう。
その思いつきに一瞬で対応し、 できるぞこいつ! と周囲から評価されるようになるにも、 シートのロジックをあらかじめ可視化しておき、可能な限り計算の要素については可変可能にすべきです。
条件が共通している場合は、できるだけ1つのセルだけで管理すべきです。

相対参照と絶対参照の違いを理解することも作業効率を上げる一つになるので、ぜひともマスターしてください!財務シミュレーションシートを作る際には頻出です。