StreamDeckを活用すれば「覚えなくていいExcelショートカットキー」はこれ
ここからは、いよいよ実践編です。ストリームデックにエクセル操作を任せることで、皆さんが覚えなくて良くなるショートカットキーを具体的に紹介します。
※この講座の内容はすべてUdemyで詳しく紹介しています。STREAM DECKのExcelプロファイルデータも付録としてダウンロードできます。参照:Excel業務効率化講座 - ショートカット&StreamDeckで実践
このセクションでは、例として主に「書式設定系」のショートカットキーを、ストリームデックで実際に操作しながら解説していきます。
なぜこれらのショートカットキーを「覚えなくていい」のか
理由は2つです。
1つ目、これらのショートカットキーは、キーを複数回押す必要があり、操作が煩雑になりやすいからです。例えば、列幅を調整するだけでも、Alt → H → O → Wと、複数のキーを押さなければいけません。
2つ目、書式設定は、頻繁に行う操作と、そうでない操作が混在しているからです。頻繁に行わない操作のために、複雑なショートカットキーを覚えるのは、効率的ではありません。
ストリームデックでの実践
それでは、実際にストリームデックを使って、これらの操作がどれだけ簡単になるのかを見ていきましょう。
「エクセル」プロファイルのTop画面
私のエクセルプロファイルのTop画面です。よく使うものをここにおいています。 (ピンク枠は私が追加した装飾です。だいたいこんな感じで役割ごとにまとめています。もっといい分け方あると思いますが、これでも十分に使えます。)
画面収録上、対応するエクセルファイル内にストリームデックの「エクセル」プロファイルのTop画面の画像を置いています。
セル書式設定
エくセルプロファイルのTopの右側にフォルダ「セル書式設定」がありました。 これがその中身です。 書式の設定はそんなに頻繁に行わない操作なので、Topにはおかないでフォルダ配下にまとめています。
社内でよく使うフォントやフォントサイズ、書式(「#,##0;▲#,##0;"-"」)などを登録しておけば、よく使うものはボタンポチで選択できるようになります。
セル背景色やシート色の変更
これは説明不要ですね、以下の動画をみてください。
インデントの設定
インデントはショートカットでやるとけっこうつらいです。 こういうものは、ストリームデックのボタンポチで修正完了です。
フォルダ「インデント」には、背景・文字色の変更ボタンを再度おいています。これはインデント調整するときに背景文字色の変更を伴うことが多いからです。 このように、ボタンは重複しても構いません。自由にボタンの複製・削除ができるのがよいところです。 32ボタンタイプだとこのような重複があっても邪魔になることがありません。
どうでしたか? ストリームデックを使えば、書式設定に関する様々な操作を、ボタン一つで実行できることがお分かりいただけたかと思います。 これらの操作をストリームデックに任せることで、皆さんは複雑なショートカットキーを覚える必要がなくなり、より効率的にExcel作業を進めることができるようになります。
次に、「体で覚えた方がいい」ショートカットキーをみていきます。
「体で覚えた方がいい」Excelショートカットキー
ここまではストリームデックに任せることで効率化できるショートカットキーについてみてきました。 反対に「体で覚えた方がいい」ショートカットキーについて確認します。
すべてをストリームデックに頼る必要はない
すべてのショートカットキーをストリームデックに頼る必要はありません。 Excel作業では、頻繁に使う操作や、他のアプリケーションでも共通して使う操作があります。 これらの操作は、キーボード操作で素早く実行できる方が、効率的な場合もあります。
体で覚えた方がいいショートカットキーの具体例
データの入力、編集、移動など、基本的な操作に関連するショートカットキーです。 例えば、以下のような操作です。
- Ctrl + C (コピー)
- Ctrl + X (切り取り)
- Ctrl + V (貼り付け)
- Ctrl + Z (元に戻す)
- Ctrl + S (保存)
これらのショートカットキーは、Excelだけでなく、他のアプリケーションでも頻繁に使うため、覚えておいて損はありません。
どれを体で覚えた方がいいのか?
使用頻度が非常に高い
データ入力や編集作業は、Excelを使う上で必ず行う操作です。 これらは体で覚えてしまった方がいいと思います。
シンプルで早い操作
これらのショートカットキーは、基本的に1つ、または2つのキーの組み合わせで完結します。 したがって、ストリームデックのボタンを押すよりも、キーボード操作の方が早いため、覚えてしまったほうがよいです。
他のアプリケーションでも同様の操作
Ctrl + Cのようなショートカットは、WordやPowerPointなど、他のアプリケーションでも共通して使えるため、汎用性が高いです。 これらは体で覚えてしまった方がいいと思います。
これらの理由から、データ入力や編集系の基本的なショートカットキーは、体で覚えることを推奨します。 重要なのは、ショートカットキーを「覚える」か「ストリームデックに任せる」か、目的や状況に応じて使い分けることです。 頻繁に使う操作は体で覚え、そうでない操作はストリームデックに任せることで、Excel作業の効率はさらに向上します。
ちなみに、小松自身は以下のようにしています。
次のセクションでは、ストリームデックの便利な使い方やカスタマイズ方法について詳しく解説していきます。