1.3. 財務諸表作成の5つのStep
取引を仕訳にしてから財務諸表の作成までに、5つのステップがあります。
STEP 1_期中
取引を仕訳に変換
期中において、商品を仕入れ、それを販売するといった取引が発生すれば、それを仕訳に変換し、帳簿に記録します。仕訳を記録する帳簿を「仕訳帳」といいます。
STEP 2_期中
仕訳を各勘定に転記
次に仕訳を各勘定に転記します。転記とはある帳簿から他の帳簿へ記録した内容を書き写すことです。仕訳帳の内容を「総勘定元帳」に書き写します。
STEP 3_期中/決算の都度
各勘定の残高から残高試算表を作成
決算の都度、その勘定の残高から「残高試算表(Trial Balance)」を作成します。
STEP 4_決算の都度
決算整理を実施
期末日時点の手元の商品を数えたり(実地棚卸)、期末における他の未処理の取引を「決算整理仕訳」として帳簿に記録します。
STEP 5_決算の都度
財務諸表の作成
すべての仕訳を記録し終えたら、すべての勘定を締め切り、財務諸表を作成します。
では、具体的に練習問題を用いて、Step1からStep5までを確認してみましょう。
商品売買の記録方法は「3分法」とします。