Eurekapu.com

1.1. 3つの活動と財務諸表

会計では、すべての企業の活動を大きく3つに分けます。

  1. お金を集める「財務活動
    株式会社を設立して何か事業を始めるとしましょう。
    会社を設立して何か事業を始めるには、会社を設立する費用だったり、商品を仕入れたりするための「お金 」が必要です。 会社は、そのお金を銀行から借りたり、投資家から出資してもらったりします。 こういったお金を調達する活動が「財務活動」です。
  2. 集めたお金で投資をする「投資活動
    調達したそのお金を使って商品を仕入れたり、商品の配達に使う車を買ったりします。 こういった事業を始めるための活動が「投資活動」です(正確にいえば、商品を購入することは次の「営業活動」ですが、ここでは、商売を始めるための投資の意味で含めています)。
  3. 投資したモノから儲けをあげる「営業活動
    店舗を借りたり、購入した車両を使って商品を顧客へ販売し、儲けをあげたりする活動、 こういう活動が「営業活動 」です。
この3つの活動で得た「 儲け(利益)」を再び投資にまわしたり、 借りたお金の返済にあてたり、配当として出資してくれた株主へ分配します。
企業はこのように、財務・投資・営業活動の3つの活動を通じて「お金」を増やし、それを企業の中で血液のように循環させ成長します。
そして、この企業の3つの活動を数字で表したものが「財務諸表」です。 財務諸表の詳細は次の「 1.2. 財務諸表 」で確認します。

1/4

この財務諸表を「読める」ようになれば、企業の状態がわかるようになります。
それはちょうどパイロットがコクピットの計器盤をみて飛行機の状態がわかるようになるのと同じです。

飛行機を運よくとばせても、もし肝心の計器盤が読めなければ、パイロットとパイロットに命を預けた乗客には悲惨な末路が待っているでしょう。

もし、経営を飛行機の操縦に例えるならば、会計データは経営のコクピットにある計器盤にあらわれる数字に相当する。 計器は経営者たる機長に、刻々と変わる機体の高度、速度、姿勢、方向を正確かつ即時に示すことができなくてはならない。 そのような計器盤がなければ、今どこを飛んでいるのかわからないわけだから、まともな操縦などできるはずがない。
出所:稲盛和夫 「稲盛和夫の実学」 日経ビジネス人文庫 pp.40