2.3. パソコンを 40 で購入
キャッシュフロー計算書 (C/S)
貸借対照表 (B/S)
損益計算書 (P/L)
金額 | |
売上高 | - |
---|---|
売上原価 | - |
売上総利益 | - |
役員報酬 | - |
法定福利費 | - |
広告宣伝費 | - |
消耗品費 | - |
減価償却費 | - |
販売費及び一般管理費 | - |
営業利益 | - |
受取利息 | - |
営業外収益 | - |
支払利息 | - |
創立費 | 30 |
営業外費用 | 30 |
経常利益 | -30 |
特別利益 | - |
特別損失 | - |
税引前当期純利益 | -30 |
法人税等 | - |
当期純利益 | -30 |
株主資本等変動計算書 (S/S)
株主資本合計 | 純資産 合計 | |||
---|---|---|---|---|
資本金 | 利益 剰余金 | 株主 資本 合計 | ||
当期首残高 | - | - | - | - |
新株の発行 | 500 | - | 500 | 500 |
当期純利益 | - | -30 | -30 | -30 |
当期変動額合計 | 500 | -30 | 470 | 470 |
当期期末残高 | 500 | -30 | 470 | 470 |
取引内容 |
---|
パソコン(備品) 40 を購入し、 その全額を現金で支払った。 |
数量 : 1 台
単価 : 40 万円
概要 | 仕訳の左側(借方) | 仕訳の右側(貸方) | ||
---|---|---|---|---|
備品の購入 | 工具器具備品 | 40 | 現金及び預金 | 40 |
取引の概要
八百屋での業務を行うためにパソコンを購入しました。
パソコン、机やイスなどの備品は1年以上使用でき、長期にわたり収益の獲得に貢献できます。 このような備品もいずれはすべて費用として処理することになります。 しかし、これを支出した期の費用として一括で費用処理すると問題があります。 次期以降もこの備品を使って店舗運営し、リンゴを売上げる( 収益獲得に貢献する )はずです。 それなのに、当期に一括費用計上してしまえば、 適正な期間損益計算が行えなくなります。
このように、1年超使用するモノを購入したときは、支出した期に一括で費用計上するのではなく、一旦資産と記録しておき、期末に減価償却を通じて使用期間にわたり、資産から費用に振り替えます。 期末(決算)において、その会計期間のあるべき処理をまとめて行うことがあり、これを「 決算整理 」といいます(友人が来る前に、散らかった部屋の掃除を一気に整理整頓するのと同じです)。
取引No20. 減価償却費の計上 - 決算整理
キャッシュフロー計算書(C/S)
長期にわたり収益の獲得が期待できるため、この支出は「 投資キャッシュフロー 」として扱います。
投資キャッシュフローの「固定資産の取得支出 ▲ 40 」として記録します。
貸借対照表(B/S)
パソコンの購入により現金を 40 支払った分、 現金及び預金の残高が 470 から 430 になりました。 その代わりに有形固定資産として、 「工具器具備品」が 40 増えます。
業務に使用するPCなどは、それ自体を顧客に販売してお金に変える目的で保有しません。
備品などの固定資産は、これを業務に「使用」することによって、間接的にお金を獲得していくモノです。
耐用年数分だけそれを使って収益獲得に貢献できることから、会計では一括で費用としないで、資産に振り替え、その耐用年数(=収益獲得に貢献する期間)に渡り、資産から費用へ振り替えます。
損益計算書(P/L)
この備品にかかる減価償却費の計上は決算整理として行います。
なお、決算整理としてではなく、取得時に毎月自動で減価償却を計上するといった方法もとれますが、ここでは決算整理にまとめて計上する方法で解説します。
取引No20. 減価償却費の計上 - 決算整理
取引No20. 減価償却費の計上 - 決算整理
※株主資本等変動計算書は省略
総勘定元帳のうち、この取引に関連する勘定科目だけを抜粋
現金及び預金勘定 - 総勘定元帳
取引No | 取引概要 | 借方金額 | 貸方金額 | 期末残高 |
---|---|---|---|---|
#1 | 株式発行収入 | 500 | - | 500 |
#2 | 設立費用の支払 | - | 30 | 470 |
#3 | PCの購入 | - | 40 | 430 |
合計 | 500 | 70 | 430 |
備品勘定 - 総勘定元帳
取引No | 取引概要 | 借方金額 | 貸方金額 | 期末残高 |
---|---|---|---|---|
合計 | - | - | - |
※参考資料 - 各主要簿(仕訳帳、総勘定元帳、残高試算表)
仕訳帳
取引No | 概要 | 仕訳の左側(借方) | 仕訳の右側(貸方) | ||
---|---|---|---|---|---|
#1 | 出資金の払込 |
現金及び預金
|
500
|
資本金
|
500
|
#2 | 設立費用の支払 |
創立費
|
30
|
現金及び預金
|
30
|
#3 | PC購入 |
工具器具備品
|
40
|
現金及び預金
|
40
|
「資産」の勘定科目_総勘定元帳
「負債」と「純資産」の勘定科目_総勘定元帳
「費用」の勘定科目_総勘定元帳
「収益」の勘定科目_総勘定元帳
合計残高試算表 - Trial Balance
勘定科目 | 期首 残高 | 借方 合計 | 貸方 合計 | 期末 残高 |
---|---|---|---|---|
現金及び預金 | - | 500 | 70 | 430 |
商品 | - | - | - | - |
売掛金 | - | - | - | - |
前払費用 | - | - | - | - |
建物 | - | - | - | - |
工具器具備品 | - | 40 | - | 40 |
車両運搬具 | - | - | - | - |
長期貸付金 | - | - | - | - |
買掛金 | - | - | - | - |
短期借入金 | - | - | - | - |
預り金 | - | - | - | - |
前受収益 | - | - | - | - |
未払法人税等 | - | - | - | - |
長期借入金 | - | - | - | - |
減価償却累計額 | - | - | - | - |
資本金 | - | - | 500 | 500 |
利益準備金 | - | - | - | - |
繰越利益剰余金 | - | - | - | - |
売上高 | - | - | - | - |
受取利息 | - | - | - | - |
売上原価 | - | - | - | - |
役員報酬 | - | - | - | - |
法定福利費 | - | - | - | - |
広告宣伝費 | - | - | - | - |
消耗品費 | - | - | - | - |
減価償却費 | - | - | - | - |
支払利息 | - | - | - | - |
創立費 | - | 30 | - | 30 |
法人税等 | - | - | - | - |
損益 | - | - | - | - |
合計 | - | 570 | 570 | - |