Eurekapu.com

2.3. 純資産の勘定科目

純資産とは資産と負債の差額のことです。つまり、財産である総資産から、債務である負債を差し引いた正味の財産分(つまり、出資金と儲け)が純資産です。

株主資本は大きく資本金、資本剰余金、利益剰余金の3つにわかれます。
資本金と資本剰余金は法的な形式な違いがあり分かれていますが、その経済的実態は株主からの出資金です。
利益剰余金は事業を行うことで得た利益の累積額であり、株主にとっては配当の原資となるものです。

勘定科目名称 概要
資本金 株主から出資してもらったお金がいくらだったのかを記録するのが「資本金」勘定です。
資本準備金 株主から出資してもらったお金の一部を「資本金」として記録しなくてもよいことになっており、その場合、資本金としなかった金額を記録するのが「資本準備金」勘定です。
利益準備金 株主は会社にお金を出資してあげる代わりに、会社の儲けを受け取れます。これを「配当金」といいます。
会社法では、この10分の1を「利益準備金」として積み立てることを定めています。
任意積立金 将来のある特定の支出に備えて、あらかじめ一定金額の積立金を積み立てることがあります。 この積立金を総称し、「任意積立金」とよびます。
繰越利益剰余金 会社が稼いだ「利益(儲け)」を記録するために「繰越利益剰余金」を用います。