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5.2.6. 前受金勘定

商品を引き渡す前やサービスを提供する前に、得意先から先に売上代金を受け取ることがあります。先にお金を受け取れば、後日商品(またはサービス)を引き渡す義務(前受債務)を負います。この場合の債務は「前受金」勘定を使って記録します。
後日、商品を引き渡せば、この前受債務は清算されます。この債務は、金銭を引き渡す義務ではなく、あくまで商品を引き渡す義務です。「前受金」勘定のイメージとして、金銭債務ではないことは頭の片隅にしまっておくと決算書を読むときに役に立ちます。

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商品を引き渡す前やサービスを提供する前に、得意先から先に売上代金を受け取ることがあります。先にお金を受け取れば、後日商品(またはサービス)を引き渡す義務(前受債務)を負います。この場合の債務は「前受金」勘定を使って記録します。

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後日、商品を引き渡せば、この前受債務は清算されます。この債務は、金銭を引き渡す義務ではなく、あくまで商品を引き渡す義務です。「前受金」勘定のイメージとして、金銭債務ではないことは頭の片隅にしまっておくと決算書を読むときに役に立ちます。

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5.2.6. 前受金勘定
取引の流れ
現金受領 - 債務の発生
商品を引き渡す前やサービスを提供する前に、得意先から先に売上代金を受け取ることがあります。先にお金を受け取れば、後日商品(またはサービス)を引き渡す義務(前受債務)を負います。この場合の債務は「前受金」勘定を使って記録します。
商品売上 - 債務の精算
後日、商品を引き渡せば、この前受債務は清算されます。この債務は、金銭を引き渡す義務ではなく、あくまで商品を引き渡す義務です。「前受金」勘定のイメージとして、金銭債務ではないことは頭の片隅にしまっておくと決算書を読むときに役に立ちます。

先に売上代金を受け取れば、前受債務が発生しました。反対に、先に仕入代金を支払った場合であれば、仕入先に対して、後日商品を受け取る権利である、前払債権(「前払金」勘定)が発生します。これと対で覚えておきましょう。

前受金勘定の例題 - 1

前受金勘定の例題を確認しましょう。

例題
得意先から商品600の発注を受け、前金として全額の600を現金で受けとった
1. この取引で増減するのはどの要素?
左側(借方)
右側(貸方)
2. その勘定科目と金額は?
借方科目と金額
貸方科目と金額

以下の解説は、ボタンを押して、図を変えながら読み進めてください。

現金が増えるので、仕訳の左側の「現金」勘定を増やします。先にお金を受け取れば、後日、商品を引き渡す義務である前受債務が発生します。仕訳の右側の「前受金」勘定を増やします。 この取引は、銀行に開設済みの当社の預金口座から100を引き出し、手元に紙幣を100保有するという内容です。
左側に「現金600(資産+)」、右側に「前受金 600(負債+)」という仕訳にこの取引を変換しました。

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現金が増えるので、仕訳の左側の「現金」勘定を増やします。先にお金を受け取れば、後日、商品を引き渡す義務である前受債務が発生します。仕訳の右側の「前受金」勘定を増やします。 この取引は、銀行に開設済みの当社の預金口座から100を引き出し、手元に紙幣を100保有するという内容です。

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左側に「現金600(資産+)」、右側に「前受金 600(負債+)」という仕訳にこの取引を変換しました。

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前受金勘定の例題 - 2

前受金勘定の例題を確認しましょう。

例題
得意先に商品(原価300)を600で販売し、代金は前金と相殺した
1. この取引で増減するのはどの要素?
左側(借方)
右側(貸方)
2. その勘定科目と金額は?
借方科目と金額
貸方科目と金額

解説です。

商品を引き渡せば、前受債務は精算されるので、発生とは反対の左側に「前受金」勘定をもってきます。