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5.1.4. 受取手形勘定

売掛債権を「売掛金」と記録するのと同じように、手形債権を「受取手形」勘定を使って記録します。
ともに、債権(約束した期日にお金を受け取れる権利)を記録した勘定というところに注目してください。
商品を売上げたとき、「約束手形」を得意先から受け取ることがあります。 約束手形とは、支払期日に、ある金額の支払いを約束する信用証券(紙きれ)のことです。 この手形を受け取れば、「手形債権」が発生します。 この手形債権を記録するのが、「受取手形」勘定です。
この手形を振り出した人(手形を作った人)を「振出人」、 手形の宛先に記載された人を「受取人(名宛人)」とよびます。
手形の受取人が銀行に手形を持ち込みます。 支払期日が到来すれば、銀行が振出人の当座預金口座から手形の金額分を引き落とします。 受取人の預金口座に手形代金が振り込まれます。 これにより、手形の債権・債務が清算されます。

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商品を売上げたとき、「約束手形」を得意先から受け取ることがあります。 約束手形とは、支払期日に、ある金額の支払いを約束する信用証券(紙きれ)のことです。 この手形を受け取れば、「手形債権」が発生します。 この手形債権を記録するのが、「受取手形」勘定です。

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この手形を振り出した人(手形を作った人)を「振出人」、 手形の宛先に記載された人を「受取人(名宛人)」とよびます。

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手形の受取人が銀行に手形を持ち込みます。 支払期日が到来すれば、銀行が振出人の当座預金口座から手形の金額分を引き落とします。 受取人の預金口座に手形代金が振り込まれます。 これにより、手形の債権・債務が清算されます。

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手形はこのように、すこし呼び方が独特です。
振出人(ここでのハートさん)が必ず債務を負い、手形を受け取った人には債権が発生するというところを押さえておきましょう。 そうすれば、会計処理に迷うことは、少なくなります。

なお、手形は、他の人に譲渡できます。譲渡すれば、他の人に債権が移転します(ポイントは、振出人には債務が残り続けるところです)。

5.1.4. 受取手形勘定

商品を売上げたとき、「約束手形」を得意先から受け取ることがあります。 約束手形とは、支払期日に、ある金額の支払いを約束する信用証券(紙きれ)のことです。 この手形を受け取れば、「手形債権」が発生します。 この手形債権を記録するのが、「受取手形」勘定です。

売掛債権を「売掛金」と記録するのと同じように、手形債権を「受取手形」勘定を使って記録します。 ともに、債権(約束した期日にお金を受け取れる権利)を記録した勘定というところに注目してください。

この手形を振り出した人(手形を作った人)を「振出人」、 手形の宛先に記載された人を「受取人(名宛人)」とよびます。

手形はこのように、すこし呼び方が独特です。 まず、振出人(ここでのハートさん)が必ず債務を負い、手形を受け取った人(ここの呼び方はあまり気にしなくてもそんなに困りません)には債権が発生するというところを押さえておきましょう。 そうすれば、会計処理に迷うことは、少なくなります。

取引の流れ
商品の売上(債権の発生) - 手形振出日 : 20XX年4月30日
手形債権を「受取手形」と記録します。
手形債権の回収 - 支払期日 : 20XX年7月30日
支払期日までに銀行に持ち込むことで、支払期日に手形が決済され(債権と債務が精算され)、当社の口座に入金されます。

受取手形勘定の例題 - 1

受取手形勘定の例題を確認しましょう。 この売上取引は、「3分法」を前提にします。

例題
当社は得意先に対し、販売価額600の商品(取得原価300)を売上げ、代金は約束手形を受け取った
1. この取引で増減するのはどの要素?
左側(借方)
右側(貸方)
2. その勘定科目と金額は?
借方科目と金額
貸方科目と金額

以下の解説は、ボタンを押して、図を変えながら読み進めてください。

この取引は300で仕入れた3つのリンゴに利益(儲け)を300乗せ、 販売価額600で得意先に売り上げ、その代金として約束手形を受け取ったという内容です。
商品を売上げたとき約束手形を受け取れば、「手形債権」が発生します。 これは後日、代金を受け取れる権利であり、資産です。仕訳の左側の「受取手形」勘定を増やします。
この手形債権は、商品を売って稼ぎました。 稼いだことで増えた資産は収益として記録します。仕訳の右側の「売上」勘定を増やします。
左側に「受取手形 600(資産+)」、右側に「売上 600(収益+)」という仕訳にこの取引を変換しました。

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この取引は300で仕入れた3つのリンゴに利益(儲け)を300乗せ、 販売価額600で得意先に売り上げ、その代金として約束手形を受け取ったという内容です。

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商品を売上げたとき約束手形を受け取れば、「手形債権」が発生します。 これは後日、代金を受け取れる権利であり、資産です。仕訳の左側の「受取手形」勘定を増やします。

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この手形債権は、商品を売って稼ぎました。 稼いだことで増えた資産は収益として記録します。仕訳の右側の「売上」勘定を増やします。

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左側に「受取手形 600(資産+)」、右側に「売上 600(収益+)」という仕訳にこの取引を変換しました。

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受取手形勘定の例題 - 2

手形債権の回収時の例題を確認しましょう。

例題
得意先から受け取った約束手形600の支払期日が到来し、当社は取引銀行より当座預金口座への入金があった旨の通知を受けた
1. この取引で増減するのはどの要素?
左側(借方)
右側(貸方)
2. その勘定科目と金額は?
借方科目と金額
貸方科目と金額

解説です。

約束手形に記載の金額が無事に入金されれば、その手形債権の消滅を記録すればよいので、発生時と反対の右側に受取手形勘定をもってきましょう。