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5.2.2. 支払手形勘定

商品を仕入れたとき、約束手形を仕入先に振り出すことがあります。手形を振り出せば、「手形債務」が発生します。この手形債務を記録するのが、「支払手形」勘定です。
手形受取人が銀行に手形を持ち込み、支払期日が来れば、銀行が振出人の当座預金残高から手形の金額分を引き落とし、受取人の預金口座に手形代金を振り込みます。これにより手形債務は精算されます。

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商品を仕入れたとき、約束手形を仕入先に振り出すことがあります。手形を振り出せば、「手形債務」が発生します。この手形債務を記録するのが、「支払手形」勘定です。

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手形受取人が銀行に手形を持ち込み、支払期日が来れば、銀行が振出人の当座預金残高から手形の金額分を引き落とし、受取人の預金口座に手形代金を振り込みます。これにより手形債務は精算されます。

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5.2.2. 支払手形勘定
取引の流れ
手形振出日 - 4月30日
商品を仕入れたとき、約束手形を仕入先に振り出すことがあります。手形を振り出せば、「手形債務」が発生します。この手形債務を記録するのが、「支払手形」勘定です。
支払期日 - 7月30日
手形受取人が銀行に手形を持ち込み、支払期日が来れば、銀行が振出人の当座預金残高から手形の金額分を引き落とし、受取人の預金口座に手形代金を振り込みます。これにより手形債務は精算されます。

資産の勘定科目で受取手形勘定を確認したときに、得意先には手形債務が発生していました。 手形はその作成者である振出人が後日お金を支払うことを約束したものです。

振出人には「手形債務」、受取人には「手形債権」がそれぞれ発生すると覚えておきましょう。

商品の仕入代金を後日支払うとき発生する義務のこと、これを買掛債務といいました。 さらに、仕入において約束手形を振り出し発生した手形債務も、仕入に関する債務ですので、この2つをまとめて仕入債務とよびます。

支払手形勘定の例題 - 1

支払手形勘定の例題を確認しましょう。 この仕入取引は、「3分法」を前提にします。

例題
仕入先から商品300を仕入れ、代金は約束手形を振り出して支払った
1. この取引で増減するのはどの要素?
左側(借方)
右側(貸方)
2. その勘定科目と金額は?
借方科目と金額
貸方科目と金額

以下の解説は、ボタンを押して、図を変えながら読み進めてください。

約束手形を振り出して商品を仕入れれば、手形債務が発生します。これは支払期日に、代金を支払う義務であり、負債です。仕訳の右側の「支払手形」勘定を増やします。
買掛金勘定で確認したように、3分法の場合、商品を仕入れたときは費用の発生と記録します。仕訳の左側の「仕入」勘定を増やします。
左側に「仕入 300(費用+)」、右側に「支払手形 300(負債+)」という仕訳にこの取引を変換しました。

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約束手形を振り出して商品を仕入れれば、手形債務が発生します。これは支払期日に、代金を支払う義務であり、負債です。仕訳の右側の「支払手形」勘定を増やします。

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買掛金勘定で確認したように、3分法の場合、商品を仕入れたときは費用の発生と記録します。仕訳の左側の「仕入」勘定を増やします。

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左側に「仕入 300(費用+)」、右側に「支払手形 300(負債+)」という仕訳にこの取引を変換しました。

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