IF関数★☆☆
IF関数は、指定した条件が真(TRUE)か偽(FALSE)かを評価し、それに基づいて二つの異なる結果のうちの一方を返すExcelの関数です。 条件分岐を行なわないエクセル操作はあまりないと思います。頻出の関数です。
IF関数で使う論理式の記号
IF関数で使う論理式には、次のような記号があります。
記号 | 例 | 意味 |
---|---|---|
= | A1=10 | セルA1が10と等しい (A1=10) |
< | A1<10 | セルA1が10未満 |
<= | A1<=10 | セルA1が10以下 |
> | A1>10 | セルA1が10を超える |
>= | A1>=10 | セルA1が10以上 |
<> | A1<>10 | セルA1が10と等しくない (A1≠10) |
他の演算子
念のために四則演算と文字列結合についても紹介します。
記号 | 意味 |
---|---|
+ | 加算:二つの数値を足し合わせる |
- | 減算:一方の数値から他方を引く |
* | 乗算:二つの数値を掛け合わせる |
/ | 除算:一方の数値を他方で割る |
& | 文字列結合:複数の文字列を一つにつなげる |
Excelでは、論理値TRUEは数値の1として、FALSEは数値の0として扱われます。
条件分岐は複雑にしすぎない
複雑な条件分岐の使用を避けましょう。 条件分岐を単純に保つことで、コードや式が読みやすく、メンテナンスしやすくなります。 複雑な分岐が多いと、エラーの発生確率が増加し、将来の変更が困難になる可能性があります。
例えば、ExcelのIF関数の使用においても、複数の条件を組み合わせて一つの式に入れ込むよりも、可能な限り条件をシンプルに保つべきです。 複数のIF関数を組み合わせる(ネストする)ことは可能ですが、これが過度に行われると、式を理解、更新、またはデバッグする際に時間がかかるようになります。 作業セルに分割し、計算過程をトレースしやすいようにしましょう。
データの集計や分析を行う際も、条件分岐を明確かつ簡潔に保つことで、誤解を招くリスクを減らし、より効率的なデータ処理を実現できます。 コードがシンプルであればあるほど、他の人がそのコードを理解しやすく、協力しやすくなるため、作業の効率が向上します。
次のページ以降、段階的に難易度を上げながら、VLOOKUP関数の具体的な使用方法を学んでいきます。