なぜ今、Excel講座なのか - 生成AIで自動化できるのに
現在、Excelはビジネスにおいて不可欠なツールです。 日本では、上場企業の有価証券報告書や決算報告書の作成にプロネクサスやタカラ印刷がデフォルトとなっていますが、 その多くは未だにWordやExcelを使用し、数字の転記作業が必要となっています。
Excelの重要性と現状の課題
ChatGPTのような高度なAIツールが登場した現在でも、Excel業務の重要性は変わりません。 Excelでは、元データの追跡可能性を確保し、最終成果物で効率的に数字を参照するための設計が求められます。 しかし、実務の現場ではExcelを適切に使えていないケースが多く、数値の検証を容易にするExcel講座は少ないのが現状です。 新卒時の研修を逃すと、良いExcelのプラクティスに触れる機会が限られてしまいます。
生成AIを前にリスキリングが盛んに叫ばれていますが、Excelでさえも効果的に使えていないのです。
INDEX-MATCH、SUMIFS関数の理解が必要な理由
特に、連結精算表やキャッシュフロー計算書、事業計画のシミュレーションを作成する際には、
INDEX
・MATCH
やSUMIFS
といった関数の理解が不可欠です。
これらの関数を理解していないと、データ処理や分析が困難になります。
私はこれらを実際に作成する別の講座も提供予定ですが、その際にはExcelの操作方法を理解している前提で進めます。
- Excelでわかる財務三表の仕組み
- Excelでわかるキャッシュフロー精算表 - 入門編
- Excelでわかる連結会計 - 入門編
- GoogleSpreadSheet・GoogleAppsScriptで記帳業務の自動化
本Excel講座は、それらの基礎となるスキルを身につけるためのものです。
効率的なExcelの設計と今後
Excelの関数を使いこなすことで、関数の引数と返ってくる値を直感的に理解できるようになります。 また、ChatGPTを活用すれば、自然言語でGoogle Apps ScriptやVBAを記述し、業務自動化が可能です。 しかし、可読性やメンテナンス性を考えると、関数で処理できるところは関数で、プログラムで処理すべきところはプログラムで処理することが重要です。 適切に分けないとデータがどこからきたのかエクセル内で検証できず、効率化の妨げになります。
さらに、日本の上場企業における財務報告書の作成は、依然としてWordやExcelを使用した非効率な作業が残っています。 VBAやGoogle Apps Scriptによる自動化が可能な場面でも、関与者全体のコミュニケーションコストが下がらなければ意味がありません。 数値の根拠がトレースしやすく、論理構造がつかみやすいExcelを作れることの重要性は、今まで以上に増すと予想します。
AIと仕事の未来
経理・会計における生成AIは、現時点では非構造化データを構造化データに変換する場面で有効です。 例えば、領収書やレシートのPDFデータを読み取り、構造化されたデータに変換することが挙げられます。 他にも、以下のような事例があります。
- 音声データをテキスト化し、議事録を自動生成する。
- 画像認識を用いて、手書き文書をデジタルデータに変換する。
- ソーシャルメディアの投稿を分析し、顧客の感情やトレンドをデータ化する。
生成AIは、24時間稼働可能で、IQ120くらいの家庭教師を月額20ドルで雇用しているようなものです。 当然、この家庭教師(AI)が仕事を奪うのではなく、この家庭教師(AI)を使いこなす人の技術や生産性が上がります。 ChatGPTなどの生成AIを使いながら業務の再設計やコード作成に取り組む人が増えており、AIを活用することで競争力を高め、社会に求められる人材になれます。
現に私は、生成AIに教えを請いながら、このWebサイトのすべてを「Cursor」というエディターで1から作っています。 参考文献など_帆走パートナー
本講座の目的と期待される効果
そこで私は、実務に即した具体的な事例を用いた学習内容を提供するExcel講座を作ることにしました。
この講座では、基礎から応用まで段階的に学べるカリキュラムを提供し、オンラインでいつでもどこでも学べる柔軟性を持たせています。
特に、INDEX
・MATCH
やSUMIFS
といった関数の使い方を丁寧に解説し、複雑なデータ処理や分析に対応できるスキルを身につけていただきます。
この講座で得たスキルは、連結精算表やキャッシュフロー計算書、事業計画のシミュレーションを作成する際に非常に役立ちます。 これらを作成する別の講座では、Excelの基本操作を理解している前提で進めますので、このExcel講座がその土台となります。
本講座を受講することで、Excelのスキル向上により業務の効率化と生産性の向上、ミスの減少と業務の正確性の向上が期待できます。 また、スキルアップによるキャリアの発展と競争力の強化にもつながります。
まとめ
Excelの効率的な活用は、現在のビジネスにおいて欠かせない要素です。 高度な関数の理解と活用により、複雑な業務をより簡潔に、そして正確に行えます。 AI時代に対応し、Excelと最新のテクノロジーを組み合わせることで、さらなる業務効率化と自己成長を目指しましょう。