5.4. 費用の勘定科目
主要な費用の勘定科目を確認しましょう。
費用とは収益を獲得するために消費されたものであり、純資産を減少させる原因となるものです。 例えば、顧客に対してなにか商品を販売した場合は、その商品は会社から顧客のもとへ引き渡されますので、費用となります。
仕入
3分法では、商品を仕入れたときに費用が増えたものとして「仕入」勘定を使います。まだ、売れてもいないのに、期中の仕入時に「費用の発生」として「仕入」勘定に記録することがポイントです。
給与
従業員に対し、給与が発生したとき、「給与」勘定を用いて記録します。従業員とは雇用契約を結び、労働を提供してもらう代わりにそれに相当する対価(お金)を支払います。
旅費交通費
事業活動を行うために、電車・バスなどの交通機関の利用に関わる費用が発生したとき、「旅費交通費」勘定を用います。
水道光熱費
水道、電気、ガス料金などの利用に関わる費用が発生したとき、「水道光熱費」勘定を用います。
広告宣伝費
雑誌や新聞への広告、ポスターやチラシなどの作成など、会社の宣伝に関わる費用が発生したとき、「広告宣伝費」勘定を用います。
有価証券売却損
有価証券を他者に売却し、売却価額と帳簿価額との差額について、簿価よりも高く売却できれば、「有価証券売却益(収益+)」勘定を使います。売却価額が簿価を下回ってしまえば、「有価証券売却損(費用+)」勘定を使って記録します。