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SUM・SUMIF・SUMIFS関数★★★

ここでは、「SUM」関数と「SUMIF」関数、「SUMIFS」関数の使い方について確認します。

SUM関数の使い方

単純に縦の合計だったり、横の合計をしたいときに使うのがSUM関数の使い方のイメージです。
「リンゴ」の1年間の販売個数の合計、「ミカン」の販売個数の合計、「ブドウ」の合計みたいに合計値を返す関数です。

SUM 関数の構文
=SUM( 数値1, [数値2], ... )
数値1
合計したい数値や数値が入力されたセル参照を指定します。
[数値2]
数値だけでなく、数式や他の関数の結果も指定できます。
...
引数は1つ以上指定する必要があり、最大255個まで指定できます。

例_01_セル範囲`A6:A9`の値の合計を計算する場合

=SUM(A6:A9)
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SUM_01_before.xlsx
SUM_01_after.xlsx

例_02_セル`B1`とセル`C1`の値の合計を計算する場合

=SUM(B1,C1)

例_03_数値と数式を組み合わせて合計する場合

=SUM(100,B2*C2,200)

※事例として出しましたが、あまりよくない使い方です。 「B2*C2」を計算するセルは別に用意したほうが良いです。

例_04_他の関数の結果を合計する場合

=SUM(AVERAGE(A1:A10),AVERAGE(B1:B10))

※事例として出しましたが、あまりよくない使い方です。 SUM関数とAVERAGE関数を1つのセルで計算しないで、AVERAGEを計算するセルは別に用意したほうが良いです。

SUM関数のショートカットキー

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SUMIF関数の使い方

次は、SUM関数に、「もしも~」の条件が設定できる、「SUMIF関数」をみていきます。 あるデータ範囲の中から検索条件(単一条件)に当てはまるものだけ抽出し、それを合計できます。

結論から申し上げますと、 「単一条件」の場合であっても、SUMIF関数は使わないで、次に紹介するSUMIFS関数を使いましょう。

SUMIF 関数の構文
=SUMIF( 範囲, 検索条件, [合計範囲] )
範囲
検索条件の対象となるセルの範囲を指定します。
検索条件
合計する条件を指定します。文字列の場合は””で囲みます。
[合計範囲]
合計する数値の範囲を指定します。省略した場合は「範囲」が合計範囲となります。

SUMIF関数の具体例

例えば、1年間の販売数量データの製品種別の1年間の合計を出したい時にこれを使います。

製品種別の売上金額の合計を求める

=SUMIF($D$6:$D$941,H6,$F$6:$F$941)
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SUMIF_01_before.xlsx
SUMIF_01_after.xlsx

SUMIFS関数の使い方

次は、SUMIF関数の複数条件版である「SUMIFS関数」をみていきます。
IFSとIFが複数形になっていますね。

この関数は、複数条件を設定して値を合計したいときに使います。
以下の図のように、「1月」の「リンゴ」の「クチヒゲ」さんの「販売数量」の合計とかです。

この関数は超絶便利です。 このSUMIFS関数INDEX-MATCH関数を組み合わせて使う技を覚えれば、 会計系の業務で困ることは(ほぼ)ありません。

SUMIFS 関数の構文
=SUMIFS( 合計範囲, 条件範囲1, 条件1, [条件範囲2], [条件2] )
合計範囲
合計する数値の範囲を指定します。
条件範囲1
条件1に対する範囲を指定します。
条件1
条件1を指定します。
[条件範囲2]
任意です。条件2に対する範囲を指定します。
[条件2]
任意です。条件2を指定します。

SUMIFS関数の具体例

この例では、 担当者名:「クチヒゲ」、製品種類:「リンゴ」、月:「1月」の販売数量の合計を計算しています。 絶対参照を用いれば、1つのセルに式を入力すれば、あとはコピペで済ませられます。

        
  =SUMIFS(
    $F$6:$F$941,  // 集計範囲: この範囲の値が条件に合致する場合に合計される
    $D$6:$D$941,  // 条件範囲1: この範囲で最初の条件
    $I6,          // 条件1: 条件範囲1がこの値と一致
    $E$6:$E$941,  // 条件範囲2
    $H6,          // 条件2
    $C$6:$C$941,  // 条件範囲
    J$5           // 条件3
  )
        
      
SUMIFS_01_before.xlsx
SUMIFS_01_after.xlsx

PIVOTテーブルもSUMIFS関数で代替できる

このようなマトリックス集計・分析は、Pivotでも同じことができるのですが、Pivotの場合、データが更新されたときに、「データ更新」しないと値が変わらないのに対し、 SUMIFS関数であれば、自動でできます。

また、セルの検索条件を自由に変更できるので、「クチヒゲさんの場合」とか「アゴヒゲさんの場合」とか、シナリオ分析というかパターン分析とかもできます。

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SUMIFS_使い方のイメージ.xlsx

SUMIF関数とSMFIFS関数はどっちを使ったらよいか

「単一条件」の場合であっても、SUMIFS関数を使いましょう。 SUMIF関数では、参照元へジャンプする便利なショートカットキー( Ctrl +[ )が使えないからです。

さらに、複数条件を検索できるSUMIFS関数さえ覚えてしまえば、SUMIF関数は使う必要がなくなります。 これはちょうど、「VLOOKUP関数」と「INDEX-MATCH関数」の関係と同じです。 「INDEX-MATCH関数」を覚えてしまえば、「VLOOKUP関数」は使う必要がありません。

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IFERROR関数との組み合わせ

SUMIFS関数を使う際、条件を満たさない場合にエラーが発生することがあります。 そのような場合に、IFERROR関数を使用してエラー表示を回避できます。

詳細は以下のリンクから確認してください。

IFERROR関数★★☆
エラー値を適切に処理するIFERROR関数の使い方を学びます。
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