SUM・SUMIF・SUMIFS関数★★★
ここでは、「SUM」関数と「SUMIF」関数、「SUMIFS」関数の使い方について確認します。
SUM関数の使い方
単純に縦の合計だったり、横の合計をしたいときに使うのがSUM関数の使い方のイメージです。
「リンゴ」の1年間の販売個数の合計、「ミカン」の販売個数の合計、「ブドウ」の合計みたいに合計値を返す関数です。
例_01_セル範囲`A6:A9`の値の合計を計算する場合
=SUM(A6:A9)
例_02_セル`B1`とセル`C1`の値の合計を計算する場合
=SUM(B1,C1)
例_03_数値と数式を組み合わせて合計する場合
=SUM(100,B2*C2,200)
※事例として出しましたが、あまりよくない使い方です。 「B2*C2」を計算するセルは別に用意したほうが良いです。
例_04_他の関数の結果を合計する場合
=SUM(AVERAGE(A1:A10),AVERAGE(B1:B10))
※事例として出しましたが、あまりよくない使い方です。 SUM関数とAVERAGE関数を1つのセルで計算しないで、AVERAGEを計算するセルは別に用意したほうが良いです。
SUM関数のショートカットキー
SUMIF関数の使い方
次は、SUM関数に、「もしも~」の条件が設定できる、「SUMIF関数」をみていきます。 あるデータ範囲の中から検索条件(単一条件)に当てはまるものだけ抽出し、それを合計できます。
結論から申し上げますと、 「単一条件」の場合であっても、SUMIF関数は使わないで、次に紹介するSUMIFS関数を使いましょう。
SUMIF関数の具体例
例えば、1年間の販売数量データの製品種別の1年間の合計を出したい時にこれを使います。
製品種別の売上金額の合計を求める
=SUMIF($D$6:$D$941,H6,$F$6:$F$941)
SUMIFS関数の使い方
次は、SUMIF関数の複数条件版である「SUMIFS関数」をみていきます。
IFSとIFが複数形になっていますね。
この関数は、複数条件を設定して値を合計したいときに使います。
以下の図のように、「1月」の「リンゴ」の「クチヒゲ」さんの「販売数量」の合計とかです。
この関数は超絶便利です。 このSUMIFS関数とINDEX-MATCH関数を組み合わせて使う技を覚えれば、 会計系の業務で困ることは(ほぼ)ありません。
SUMIFS関数の具体例
この例では、 担当者名:「クチヒゲ」、製品種類:「リンゴ」、月:「1月」の販売数量の合計を計算しています。 絶対参照を用いれば、1つのセルに式を入力すれば、あとはコピペで済ませられます。
=SUMIFS(
$F$6:$F$941, // 集計範囲: この範囲の値が条件に合致する場合に合計される
$D$6:$D$941, // 条件範囲1: この範囲で最初の条件
$I6, // 条件1: 条件範囲1がこの値と一致
$E$6:$E$941, // 条件範囲2
$H6, // 条件2
$C$6:$C$941, // 条件範囲
J$5 // 条件3
)
PIVOTテーブルもSUMIFS関数で代替できる
このようなマトリックス集計・分析は、Pivotでも同じことができるのですが、Pivotの場合、データが更新されたときに、「データ更新」しないと値が変わらないのに対し、 SUMIFS関数であれば、自動でできます。
また、セルの検索条件を自由に変更できるので、「クチヒゲさんの場合」とか「アゴヒゲさんの場合」とか、シナリオ分析というかパターン分析とかもできます。
SUMIF関数とSMFIFS関数はどっちを使ったらよいか
「単一条件」の場合であっても、SUMIFS関数を使いましょう。 SUMIF関数では、参照元へジャンプする便利なショートカットキー( Ctrl +[ )が使えないからです。
さらに、複数条件を検索できるSUMIFS関数さえ覚えてしまえば、SUMIF関数は使う必要がなくなります。 これはちょうど、「VLOOKUP関数」と「INDEX-MATCH関数」の関係と同じです。 「INDEX-MATCH関数」を覚えてしまえば、「VLOOKUP関数」は使う必要がありません。
IFERROR関数との組み合わせ
SUMIFS関数を使う際、条件を満たさない場合にエラーが発生することがあります。 そのような場合に、IFERROR関数を使用してエラー表示を回避できます。
詳細は以下のリンクから確認してください。