現金勘定の仕訳
念のために、もう一度、現金勘定の範囲を確認しておきましょう。
「現金」勘定の範囲
会計では「現金」勘定に記録するのは、紙幣や硬貨などの「通貨」だけではありません。
金融機関に持ち込めば、すぐに通貨に換金できるので以下のような「通貨代用証券」も「現金」勘定に含めます
。
1. 現金(紙幣)の受取り
これは硬貨・紙幣を受け取ったパターンです。
Q-006_商品の現金売上
20X1年4月8日
得意先に商品(原価300)を600で販売し、代金の全額を現金で受け取った(3分法)
これはもっとも基本的な仕訳なので解説はもう不要ですね。
日付 | 左側 | 右側 | ||
---|---|---|---|---|
勘定科目 | 金額 | 勘定科目 | 金額 | |
20X1年4月8日 | 現金 | 600 | 売上 | 600 |
2. 他人振出小切手の受取り
通貨代用証券を受け取れば、これらもすべて「現金」勘定を使います。
その他の仕訳例は省略しますが、問題文書の中の「他人振り出しの小切手」が「郵便為替証書」になったり、「配当金領収書」に変わるだけです。
「すぐに換金できるか(現金に変えられるか)どうか」がポイントです。
Q-029_他社振出の小切手受領
20x1年4月30日
得意先に商品(原価300)を600で販売し、代金の全額を得意先振り出しの小切手で受け取った(3分法)
他社(他人)が振り出した小切手を受け取っても、使用する勘定は「現金」です。
日付 | 左側 | 右側 | ||
---|---|---|---|---|
勘定科目 | 金額 | 勘定科目 | 金額 | |
20x1年4月30日 | 現金 | 600 | 売上 | 600 |