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現金過不足勘定の仕訳

念のために、もう一度、現金過不足勘定の概要おさらいしておきましょう。

実際の手許にある現金有高よりも、帳簿に記録した現金勘定の帳簿残高が足りなかったり、多かったりすることがあります。
原因としてたとえば、売掛金は回収したが、帳簿への記録が漏れたり、費用を支払ったが、帳簿への記録が漏れたなどがあります。
この場合の帳簿残高の足りない分と多すぎた分をあわせて「現金過不足」とよびます。
期中において、この差額がわかった段階で「現金過不足」勘定を使って仕訳をきり、「現金」勘定を実際の有高に合わせます。 この段階では、単に「現金」勘定をあるべき残高に合わせただけで、差額の原因が不明なままということに注目してください。 一時的な勘定である「現金過不足」を使い、帳簿と実際有高との差額が不明であることをこの勘定使って明らかにしておきます。
※「現金過不足」勘定は、最終的に何らかの勘定に振り替えられるため、5つの要素(資産、負債、純資産、費用、収益)のどれにも該当しません
差額の原因が決算までに判明すれば、「現金過不足」勘定を判明した原因の内容に合わせて、適当な勘定科目に振り替えます。
差額の原因が決算までに判明しなければ、「現金過不足」勘定を雑損(雑費)または雑益(雑収入)勘定に振り替えます。
実際の手許にある現金有高よりも、帳簿に記録した現金勘定の帳簿残高が足りなかったり、多かったりすることがあります。
原因としてたとえば、売掛金は回収したが、帳簿への記録が漏れたり、費用を支払ったが、帳簿への記録が漏れたなどがあります。
この場合の帳簿残高の足りない分と多すぎた分をあわせて「現金過不足」とよびます。
期中において、この差額がわかった段階で「現金過不足」勘定を使って仕訳をきり、「現金」勘定を実際の有高に合わせます。 この段階では、単に「現金」勘定をあるべき残高に合わせただけで、差額の原因が不明なままということに注目してください。 一時的な勘定である「現金過不足」を使い、帳簿と実際有高との差額が不明であることをこの勘定使って明らかにしておきます。
※「現金過不足」勘定は、最終的に何らかの勘定に振り替えられるため、5つの要素(資産、負債、純資産、費用、収益)のどれにも該当しません
差額の原因が決算までに判明すれば、「現金過不足」勘定を判明した原因の内容に合わせて、適当な勘定科目に振り替えます。
差額の原因が決算までに判明しなければ、「現金過不足」勘定を雑損(雑費)または雑益(雑収入)勘定に振り替えます。

現金過不足の仕訳のまとめです。現金過不足勘定は必ず何らかの勘定科目に振り替えられます。

ポイントは、まず帳簿の残高を実際の手元有高に合わせにいくことです。 そこから先は、原因の内容に応じて、適切な勘定科目に振り替えていくだけです。

1. 期中、現金残高>実際有高の判明

これは、期中に実際の有高よりも現金有高が少なかった場合の処理です。

期中、現金残高>実際有高の判明_Q-030
20x1年6月30日
月末に現金の実査を行ったところ、現金の帳簿残高と実際有高に不一致があった。帳簿残高300、実際有高600であり、この差額を現金過不足に振り替えた
日付 左側 右側
勘定科目 金額 勘定科目 金額
20x1年6月30日
現金
300
現金過不足
300
現金過不足 - 原因判明_Q-032
20x1年6月30日
現金過不足(貸方残高)が300ある。このうち、100は売掛金300の入金があったさいに誤って、200と記帳したことが原因とわかったが、残額は不明である。決算整理において、適切に処理する
日付 左側 右側
勘定科目 金額 勘定科目 金額
20x1年6月30日
現金過不足
300
売掛金
雑益
100
200

2. 期中、現金残高<実際有高の判明

期中、現金残高<実際有高の判明_Q-031
20x1年6月30日
月末に現金の実査を行ったところ、現金の帳簿残高と実際有高に不一致があった。帳簿残高600、実際有高300であり、この差額を現金過不足に振り替えた
日付 左側 右側
勘定科目 金額 勘定科目 金額
20x1年6月30日
現金過不足
300
現金
300
現金過不足 - 原因判明_Q-033
20x1年6月30日
現金過不足(借方残高)が300ある。このうち、100は給与300を支払ったさいに誤って、200と記帳したことが原因とわかったが、残額は不明である。決算整理において、適切に処理する
日付 左側 右側
勘定科目 金額 勘定科目 金額
20x1年6月30日
給料
雑損
100
200
現金過不足
300

まとめ

期中、現金残高>実際有高の判明_Q-030
月末に現金の実査を行ったところ、現金の帳簿残高と実際有高に不一致があった。帳簿残高300、実際有高600であり、この差額を現金過不足に振り替えた
現金過不足 - 原因判明_Q-032
現金過不足(貸方残高)が300ある。このうち、100は売掛金300の入金があったさいに誤って、200と記帳したことが原因とわかったが、残額は不明である。決算整理において、適切に処理する

1/2

期中、現金残高>実際有高の判明_Q-030
月末に現金の実査を行ったところ、現金の帳簿残高と実際有高に不一致があった。帳簿残高300、実際有高600であり、この差額を現金過不足に振り替えた

1/2

現金過不足 - 原因判明_Q-032
現金過不足(貸方残高)が300ある。このうち、100は売掛金300の入金があったさいに誤って、200と記帳したことが原因とわかったが、残額は不明である。決算整理において、適切に処理する

2/2

期中、現金残高<実際有高の判明_Q-031
月末に現金の実査を行ったところ、現金の帳簿残高と実際有高に不一致があった。帳簿残高600、実際有高300であり、この差額を現金過不足に振り替えた
現金過不足 - 原因判明_Q-033
現金過不足(借方残高)が300ある。このうち、100は給与300を支払ったさいに誤って、200と記帳したことが原因とわかったが、残額は不明である。決算整理において、適切に処理する

1/2

期中、現金残高<実際有高の判明_Q-031
月末に現金の実査を行ったところ、現金の帳簿残高と実際有高に不一致があった。帳簿残高600、実際有高300であり、この差額を現金過不足に振り替えた

1/2

現金過不足 - 原因判明_Q-033
現金過不足(借方残高)が300ある。このうち、100は給与300を支払ったさいに誤って、200と記帳したことが原因とわかったが、残額は不明である。決算整理において、適切に処理する

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