Eurekapu.com

約束手形 - 手形の不渡り

手形が支払い期日に振出人の預金口座から決済できなければ、手形は不渡りになります。

手形の不渡りの流れをざっと確認

繰り返しになりますが、約束手形の振り出し(当社は受取り側)から確認しましょう。

手形の振出(当社からみれば受取)
手形の割引では、まず売上取引において、顧客から手形を当社が受け取り、 これを金融機関で決済しようとしたら、決済できなかったという前提で解説します。 今回も仕入先であるアゴヒゲさんは登場しません。
商品を売上げ、対価として手形を受け取れば、手形の振出人には、手形債務が発生し、 手形の受取人には、手形債権が発生しました。
手形の割引では、まず売上取引において、顧客から手形を当社が受け取り、 これを金融機関で決済しようとしたら、決済できなかったという前提で解説します。 今回も仕入先であるアゴヒゲさんは登場しません。
商品を売上げ、対価として手形を受け取れば、手形の振出人には、手形債務が発生し、 手形の受取人には、手形債権が発生しました。
手形の決済時
支払期日になり、手形を金融機関に持ち込んだところ、決済できなかった場合を確認しましょう。
振出人であるハートさんの預金口座残高に注目してください。 当然ですが、1円でも残高が不足していれば、手形は決済できません。
このように、決済できなくなった約束手形を「不渡手形」といいます。
支払期日が経過しても、債権は有していますし、手形振出人は債務を負います。
従って、なんとか支払ってもらえるようにお願いすることになります。
支払期日になり、手形を金融機関に持ち込んだところ、決済できなかった場合を確認しましょう。
振出人であるハートさんの預金口座残高に注目してください。 当然ですが、1円でも残高が不足していれば、手形は決済できません。
このように、決済できなくなった約束手形を「不渡手形」といいます。
支払期日が経過しても、債権は有していますし、手形振出人は債務を負います。
従って、なんとか支払ってもらえるようにお願いすることになります。
支払期日に決済

なんとか債権の一部を回収することに成功しました。 しかし、回収の手間も時間もかかった上に、 商品のバナナの仕入代金は全額当社が負担しているので、 これでは大損です。

まとめ - 手形の不渡り取引

スライドでざっともう一度、確認しましょう!
債権がどうからどこに移動し、債務はどういう場合に移動するのかに注目してください。
みてもわかるように、ほぼほぼ割引と裏書は同じです。

手形の割引では、まず売上取引において、顧客から手形を当社が受け取り、 これを金融機関で決済しようとしたら、決済できなかったという前提で解説します。 今回も仕入先であるアゴヒゲさんは登場しません。
商品を売上げ、対価として手形を受け取れば、手形の振出人には、手形債務が発生し、 手形の受取人には、手形債権が発生しました。
支払期日になり、手形を金融機関に持ち込んだところ、決済できなかった場合を確認しましょう。
振出人であるハートさんの預金口座残高に注目してください。 当然ですが、1円でも残高が不足していれば、手形は決済できません。
このように、決済できなくなった約束手形を「不渡手形」といいます。
支払期日が経過しても、債権は有していますし、手形振出人は債務を負います。
従って、なんとか支払ってもらえるようにお願いすることになります。
なんとか債権の一部を回収することに成功しました。
手形の割引では、まず売上取引において、顧客から手形を当社が受け取り、 これを金融機関で決済しようとしたら、決済できなかったという前提で解説します。 今回も仕入先であるアゴヒゲさんは登場しません。
商品を売上げ、対価として手形を受け取れば、手形の振出人には、手形債務が発生し、 手形の受取人には、手形債権が発生しました。
支払期日になり、手形を金融機関に持ち込んだところ、決済できなかった場合を確認しましょう。
振出人であるハートさんの預金口座残高に注目してください。 当然ですが、1円でも残高が不足していれば、手形は決済できません。
このように、決済できなくなった約束手形を「不渡手形」といいます。
支払期日が経過しても、債権は有していますし、手形振出人は債務を負います。
従って、なんとか支払ってもらえるようにお願いすることになります。
なんとか債権の一部を回収することに成功しました。

これが手形の不渡りの流れです。

手形の不渡りの会計処理をざっと確認

次に、手形の不渡りの会計処理を確認しましょう。

手形の受取時(振出時)
約束手形を受け取れば、手形債権が発生します。 これまで確認してきたように、これは「受取手形」勘定で記録します。
手形の支払期日 - 不渡
手形が不渡りになったときは他の正常債権と区別するため、「受取手形」勘定から「不渡手形」勘定に振替えます。
手形債権の回収時
後日、一部だけ回収できたときは「不渡手形」勘定を減らし、回収見込みがない金額は「貸倒損失」として費用に計上します。
手形の受取時(振出時)
約束手形を受け取れば、手形債権が発生します。 これまで確認してきたように、これは「受取手形」勘定で記録します。
手形の支払期日 - 不渡
手形が不渡りになったときは他の正常債権と区別するため、「受取手形」勘定から「不渡手形」勘定に振替えます。
手形債権の回収時
後日、一部だけ回収できたときは「不渡手形」勘定を減らし、回収見込みがない金額は「貸倒損失」として費用に計上します。

手形不渡りの例題

次に、例題を使って確認しましょう!
簿記の試験は、日本語の試験といっても過言ではありません。しっかりと言葉使いに慣れていきましょう。

Q-052_約束手形 - 約束手形の受取

20x1年4月30日
当社は得意先に商品300を販売し、代金はハート社振り出し、当社宛ての約束手形を受け取った

日付 左側 右側
勘定科目 金額 勘定科目 金額
20x1年4月30日
受取手形
300
売上
300

Q-053_約束手形 - 手形の不渡(※3級範囲外)

20x1年7月30日
得意先から受け取った得意先振出の約束手形300が不渡りとなった

日付 左側 右側
勘定科目 金額 勘定科目 金額
20x1年7月30日
不渡手形
300
受取手形
300

Q-054_約束手形 - 手形債権の一部回収(※3級範囲外)

20x1年X月30日
不渡りとなった得意先振出の約束手形300(不渡手形に振替済み)のうち、5を現金で回収した

日付 左側 右側
勘定科目 金額 勘定科目 金額
20x1年X月30日
現金
貸倒損失
5
295
不渡手形
300

まとめ - 手形の割引き

手形債権が発生したり、消えたりするのと同じように、受取手形勘定が資産+として仕訳の左にきたり、資産ーとして仕訳の右にきたりすることに注目してください。
手形債務は当社に一度もでてきません。

約束手形 - 約束手形の受取_Q-052
当社は得意先に商品300を販売し、代金はハート社振り出し、当社宛ての約束手形を受け取った
約束手形 - 手形の不渡(※3級範囲外)_Q-053
得意先から受け取った得意先振出の約束手形300が不渡りとなった
約束手形 - 手形債権の一部回収(※3級範囲外)_Q-054
不渡りとなった得意先振出の約束手形300(不渡手形に振替済み)のうち、5を現金で回収した

1/3

約束手形 - 約束手形の受取_Q-052
当社は得意先に商品300を販売し、代金はハート社振り出し、当社宛ての約束手形を受け取った

1/3

約束手形 - 手形の不渡(※3級範囲外)_Q-053
得意先から受け取った得意先振出の約束手形300が不渡りとなった

2/3

約束手形 - 手形債権の一部回収(※3級範囲外)_Q-054
不渡りとなった得意先振出の約束手形300(不渡手形に振替済み)のうち、5を現金で回収した

3/3

次に、自分が振り出した約束手形が戻ってきた場合を確認しましょう。