Eurekapu.com

【図解】簿記3級 - 「当座借越」への振替

当座借越の決算処理はすでに 「3. 預金勘定 - 取引概要」 で確認済みです。

決算の処理

決算時まで貸方残高が残っていた場合(つまり借入の状態になっている場合)、 決算整理として「当座借越」勘定や「借入金」など適切な負債勘定に振り替えます。

例題で確認

これについて、仕訳で再度確認しておきましょう。

Q-042の例題で、期末に貸方残高となった「当座預金」勘定の残高を負債勘定(この例では「当座借越」勘定)に振り替えています。

預金 - 当座預金_Q-040
当社は取引銀行に当座預金口座を開設し、当座預金口座に現金300を預け入れた。
預金 - 当座預金_Q-041
当社は仕入先から商品400を仕入れ、仕入代金の400は小切手を振り出した。当座預金口座の残高は300であったが、取引銀行と限度額200の当座借越契約を結んでいる
預金 - 当座預金_Q-042
決算をむかえ、当座預金勘定の残高は100の貸方残高であり、その全額が当座借越によるものであるため、適切な勘定に振り替える

1/3

預金 - 当座預金_Q-040
当社は取引銀行に当座預金口座を開設し、当座預金口座に現金300を預け入れた。

1/3

預金 - 当座預金_Q-041
当社は仕入先から商品400を仕入れ、仕入代金の400は小切手を振り出した。当座預金口座の残高は300であったが、取引銀行と限度額200の当座借越契約を結んでいる

2/3

預金 - 当座預金_Q-042
決算をむかえ、当座預金勘定の残高は100の貸方残高であり、その全額が当座借越によるものであるため、適切な勘定に振り替える

3/3

翌期首の処理

簿記3級での当座借越の期中処理は、「当座預金」勘定で処理することが前提です。 したがって、期末の決算時に負債勘定に振り替えた「当座預金」勘定の貸方残高分は、翌期首に決算処理仕訳と反対の処理(再振替仕訳)を行います。

こうしておけば、翌期の期中処理として「当座預金」勘定で処理しやすくなります。

「3. 預金勘定 - 取引概要」 で期中の処理は確認ください。

次は、貸倒引当金について確認しましょう。