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【図解】簿記3級 - 「貸倒引当金」の設定

取引先の倒産などにより、取引先に対する「売掛債権」や「手形債権」が回収できなくなることがあります。

この債権が回収できなくなった状態のことを「 債権が貸し倒れた 」といいました。

貸倒引当金の設定方法

売上債権(受取手形や売掛金)残高 × 貸倒実績率 = 貸倒引当金

※簿記検定3級では、「貸倒実績率」は「3%」などと問題文に与えられます

差額補充法と洗い替え法

貸倒引当金の計上方法には「 差額補充法 」と「 洗い替え法 」の2つの方法があります。

貸倒引当金を要引当額まで計上するという結果は同じですし、損益影響金額も同じになります。 しかし、差額だけを計上するか、いったんすべてゼロまで戻し、要引当額を全額計上するかの違いがあります。

差額補充法
差額補充法は、計上前の貸倒引当金の残高と設定した貸倒引当金の差額を貸倒引当金に追加する方法です。
洗替法
洗替法は、計上前の貸倒引当金の残高をいったん戻し入れ、計算した貸倒引当金の要引当額の全額を計上する方法です。
なお、当期の設定額が計上前の残高を下回る場合もありますが、その場合は、「貸倒引当金戻入」勘定を使います。
差額補充法
差額補充法は、計上前の貸倒引当金の残高と設定した貸倒引当金の差額を貸倒引当金に追加する方法です。
洗替法
洗替法は、計上前の貸倒引当金の残高をいったん戻し入れ、計算した貸倒引当金の要引当額の全額を計上する方法です。
なお、当期の設定額が計上前の残高を下回る場合もありますが、その場合は、「貸倒引当金戻入」勘定を使います。
決算整理時の処理
貸倒れ - 決算処理_Q-109
決算において、受取手形と売掛金、電子記録債権の期末残高合計350に対し、10%の貸倒引当金を設定する(差額補充法)。なお、決算整理前の貸倒引当金の残高はゼロである
貸倒れ - 決算処理_Q-110
決算において、受取手形と売掛金、電子記録債権の期末残高合計350に対し、10%の貸倒引当金を設定する(差額補充法)。なお、決算整理前の貸倒引当金の残高は15である
貸倒れ - 決算処理_Q-111
決算において、受取手形と売掛金、電子記録債権の期末残高合計350に対し、10%の貸倒引当金を設定する(差額補充法)。なお、決算整理前の貸倒引当金の残高は50である

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貸倒れ - 決算処理_Q-109
決算において、受取手形と売掛金、電子記録債権の期末残高合計350に対し、10%の貸倒引当金を設定する(差額補充法)。なお、決算整理前の貸倒引当金の残高はゼロである

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貸倒れ - 決算処理_Q-110
決算において、受取手形と売掛金、電子記録債権の期末残高合計350に対し、10%の貸倒引当金を設定する(差額補充法)。なお、決算整理前の貸倒引当金の残高は15である

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貸倒れ - 決算処理_Q-111
決算において、受取手形と売掛金、電子記録債権の期末残高合計350に対し、10%の貸倒引当金を設定する(差額補充法)。なお、決算整理前の貸倒引当金の残高は50である

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