【図解】簿記3級 - 費用・収益の前払・前受・未払・未収
収益の未収
クチヒゲさんがハートさんに建物を貸す契約を結び、1月の家賃については、2月10日に受け取る条件だったとします。
これが年次の場合でも、同様に考えます。
たとえば、x1年10月1日に、建物を貸す契約(1年間、120)をハートさんと結び、その家賃は1年後のx2年9月30日に受け取る条件だったとします(x2年3月31日が決算日)。 このとき、決算日においては、 すでに提供した役務分である6か月分の未収代金部分を「 未収 家賃」を資産として計上し、またこれを「 受取 家賃」として収益に計上します。
収益の前受け
もし、 対価を契約開始日に全額受け取った 場合で考えてみましょう。その他の条件はすべて同じです。
このとき、決算日においては、 すでに対価は全額受領したものの、未提供部分は収益計上できないため、役務の未提供部分の前受けした家賃について「 前受 家賃」として負債に繰り延べ ます。 また、これにかかる期中計上し過ぎた収益部分を「 受取 家賃」勘定から取り除きます。
費用の未払い
では、次に家賃を支払っていた、ハートさんの立場でかんがえてみましょう。 結論から言ってしまえば、クチヒゲさんのやった処理と真逆になるだけです。
ハートさんは、x1年10月1日に、建物を借りる契約(1年間、120)をクチヒゲさんと結び、その家賃は1年後のx2年9月30日に支払う条件だったとします(x2年3月31日が決算日)。 このとき、決算日においては、 すでに役務を消費した分である6か月分の未払代金部分を「 未払 家賃」として負債に計上します。 またこれを「 支払 家賃」として費用に計上します。
費用の前払い
もし、 対価を契約開始日に全額支払った 場合で考えてみましょう。その他の条件はすべて同じです。
このとき、決算日においては、 すでに対価を全額支払ったものの、役務提供を受けていない部分は費用計上できないため、その部分の前払いした家賃について「 前払 家賃」として資産に繰り延べ ます。 また、これにかかる期中計上し過ぎた費用部分を「 支払 家賃」勘定から減らします。
見事に文章までほとんど同じになるため、冗長だったかもしれません。 ここは最初勘定科目名称がややこしいこともあり、混乱しがちなところです (私が受験した当時、かなり混乱したことを今でも覚えています)。
次は、貯蔵品の処理を確認しましょう。