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その他の債権・債務の設例

設例形式で確認しましょう。

「仮払金」「仮受金」勘定

・仮払金

支出した内容がまだ確定していない場合などは、いったん「仮払金」勘定で記録しておきます。
支出の内容が確定したら、「仮払金」勘定を該当の勘定に振り替えます。

Q-136_その他 - 仮払金

20X1年9月10日
出張経費として、従業員に旅費交通費として現金300を概算払いした

日付 左側 右側
勘定科目 金額 勘定科目 金額
20X1年9月10日
仮払金
300
現金
300

Q-137_その他 - 仮払金

20X1年9月28日
出張経費(旅費交通費)として概算払いした300のうち、従業員が実際に使用したのは200であり、100は現金で受け取った
日付 左側 右側
勘定科目 金額 勘定科目 金額
20X1年9月28日
現金
旅費交通費
100
200
仮払金
300

・仮受金

受け取った現金・預金のうち、何に対する対価なのか不明である場合などは、いったん「仮受金」勘定で記録しておきます。 「仮払金」の逆ですね。
収入の内容が判明したら、「仮受金」勘定を該当の勘定に振り替えます。

Q-150_その他 - 仮受金

20X1年06月10日
得意先から900が普通預金口座に振り込まれた。このうち、得意先に対する売掛金600であることがわかったが、残額は内容が不明である

日付 左側 右側
勘定科目 金額 勘定科目 金額
20X1年06月10日
普通預金
900
売掛金
仮受金
600
300

Q-151_その他 - 仮受金

20X1年06月11日
得意先に対する仮受金残高300の内容を調査すると、当社の売上の計上もれであることがわかった(3分法で処理)

日付 左側 右側
勘定科目 金額 勘定科目 金額
20X1年06月11日
仮受金
300
売上
300

「立替金」「預り金」勘定

預り金については人件費の設例でも確認しました。 今回は、従業員の個人負担の支払いを会社が立替払いした取引(Q-144)がメインです。

Q-144_その他 - 立替金

20X2年1月31日
従業員が負担すべき生命保険料10を現金で立て替え払いした

日付 左側 右側
勘定科目 金額 勘定科目 金額
20X2年1月31日
立替金
10
現金
10

Q-145_その他 - 立替金と預り金

20X2年2月20日
従業員に支払う給料35のうち、社会保険料と源泉所得税の合計5を差し引き、先に立て替え払いしていた10を精算し、差額の20を現金で支払った

日付 左側 右側
勘定科目 金額 勘定科目 金額
20X2年2月20日
給料
35
立替金
預り金
現金
10
5
20

「未収入金」「未払金」勘定

こちらは、すでに車両運搬具_設例 で確認しましたが、再度確認します。

・未払金

有形固定資産を取得し、後日購入代金を支払うことにすれば「未払債務」を負い、 これを「未払金」勘定を使います。
営業取引(商品仕入)で発生する債務(買掛債務 = 「買掛金」)なのか、投資取引(固定資産の購入)で発生する債務(未払債務 = 「未払金」)なのかを勘定科目で区別するのは、財務諸表利用者のためです。

Q-087_有形固定資産 - 取得

20x1年4月1日
期首に営業用の車両240を購入し、代金は後日支払うことにした

日付 左側 右側
勘定科目 金額 勘定科目 金額
20x1年4月1日
車両運搬具
240
未払金
240

Q-088_有形固定資産 - 取得

20x1年6月30日
未払いだった車両の購入代金240を現金で支払った
日付 左側 右側
勘定科目 金額 勘定科目 金額
20x1年6月30日
未払金
240
現金
240

Q-133_その他 - 広告宣伝費_決算処理

20X2年3月31日
掲載された雑誌広告の制作費300にかかる請求書(支払期日は20X2年5月末)が手元にあったが未処理であった(期末日は20X2年3月31日)

商品仕入ではない、単発取引で発生する(未払の)債務は、「未払金」勘定に記録します。

日付 左側 右側
勘定科目 金額 勘定科目 金額
20X2年3月31日
広告宣伝費
300
未払金
300

・未収入金

固定資産を売却したことで発生する「未収債権」は「未収入金」勘定で記録します。

Q-094_有形固定資産 - 売却

20X4年4月1日
営業用の車両(取得価額240、帳簿価額60、直接法)を期首に100で売却し、代金100は後日受け取ることにした

日付 左側 右側
勘定科目 金額 勘定科目 金額
20X4年4月1日
未収入金
100
車両運搬具
固定資産売却益
60
40

Q-096_有形固定資産 - 売却

20X4年6月30日
営業用の車両の売却代金100を小切手で受け取った
日付 左側 右側
勘定科目 金額 勘定科目 金額
20X4年6月30日
現金
100
未収入金
100

まとめ - その他の債権・債務の勘定科目の設例

仮払金

その他 - 仮払金_Q-136
出張経費として、従業員に旅費交通費として現金300を概算払いした
その他 - 仮払金_Q-137
出張経費(旅費交通費)として概算払いした300のうち、従業員が実際に使用したのは200であり、100は現金で受け取った

1/2

その他 - 仮払金_Q-136
出張経費として、従業員に旅費交通費として現金300を概算払いした

1/2

その他 - 仮払金_Q-137
出張経費(旅費交通費)として概算払いした300のうち、従業員が実際に使用したのは200であり、100は現金で受け取った

2/2

仮受金

その他 - 仮受金_Q-150
得意先から900が普通預金口座に振り込まれた。このうち、得意先に対する売掛金600であることがわかったが、残額は内容が不明である
その他 - 仮受金_Q-151
得意先に対する仮受金残高300の内容を調査すると、当社の売上の計上もれであることがわかった(3分法で処理)

1/2

その他 - 仮受金_Q-150
得意先から900が普通預金口座に振り込まれた。このうち、得意先に対する売掛金600であることがわかったが、残額は内容が不明である

1/2

その他 - 仮受金_Q-151
得意先に対する仮受金残高300の内容を調査すると、当社の売上の計上もれであることがわかった(3分法で処理)

2/2

立替金・預り金

その他 - 立替金_Q-144
従業員が負担すべき生命保険料10を現金で立て替え払いした
その他 - 立替金と預り金_Q-145
従業員に支払う給料35のうち、社会保険料と源泉所得税の合計5を差し引き、先に立て替え払いしていた10を精算し、差額の20を現金で支払った

1/2

その他 - 立替金_Q-144
従業員が負担すべき生命保険料10を現金で立て替え払いした

1/2

その他 - 立替金と預り金_Q-145
従業員に支払う給料35のうち、社会保険料と源泉所得税の合計5を差し引き、先に立て替え払いしていた10を精算し、差額の20を現金で支払った

2/2