【図解】簿記3級 - 「売上原価」の算定 - 3分法
3分法では、商品を仕入れたときまだ売れてもいないのに、その全額を費用の発生として「仕入」勘定を使って記録しました。 実際に費用とすべきなのは、売上げた分だけです。
したがって、3分法においては、 期末に売れ残った分を「仕入」勘定から、資産勘定の「商品」勘定へ振り替える必要があります。 また、期首に商品在庫がある場合、その在庫は払い出されているため、その分を売上原価として加算しなければなりません。
「 記帳方法 」も今一度、ご参照ください。
なぜ、3分法では仕入時、費用計上するのか
そもそも商品を仕入れたとき、まだ売上げていないので費用とせず、資産の「商品」勘定を使って記録する方が自然です。
なぜ、3分法では、仕入れたとき費用(仕入)に計上してしまうのでしょうか。
記帳の手間が省けるからです。
八百屋にとってのリンゴのように、反復継続的に売買を行う商品については、 仕入れたときに前もって費用の発生として記録し、期末日に棚卸しを行い、費用とし過ぎた分だけ資産の「商品」に振り替えたほうが記録の手間が省けます。
八百屋では1日に何種類も何十個も商品を仕入れ、売上げます。
でも、期末の棚卸は(非上場企業なら)365日のうち1日の1回だけで済みます。
圧倒的にこの方が楽です。
※くどいかもしれませんが、ここは伝わりにくい可能性が高いため、もう少し説明を加えます。
3分法では、まだ売り上げてもいない商品を費用勘定の「仕入」を使って処理します。こうしておけば、その商品を売上げたときには、売上側の処理だけで損益計算が完了し、記帳が簡単です。
どういうことかといえば、消耗品費や収入印紙や切手の処理で確認したように、365日仕入れている場合、仕入れのたびに資産計上してしまうと、売り上げのたびに資産から費用に振り替えなければなりません。
これを期中はもう売れたことにして、期末日に資産に計上すべきものを数えて資産に計上すれば、手間が1/365になります。どちらも得られる結果は同じなのに、手間が全く異なります。